eSIM・現地SIMカード・ローミング:アジア旅行ではどれを選ぶ?
2026年11月5日更新 · Mustapha Hamadi
アジアへの短期旅行なら、データ専用の旅行用eSIMがいちばん手軽なことが多いです。出発前にインストールしておけば、いつもの番号はそのまま残せるので銀行のSMS認証も受け取れます。現地の電話番号が必要な場合や長期滞在なら現地SIMカードが向いていますが、購入は到着後の現地で、パスポートを求められることが多いです。キャリアのローミングは準備不要ですが、料金と条件は契約中のキャリア次第です。
3つの選択肢をざっくり比較
- 旅行用eSIM:オンラインで購入し、出発前にスマホへインストールするデータ通信用のプロファイルです。カードの差し替えも、到着後にショップを探す必要もありません。
- 現地SIMカード:旅行先の通信会社の回線で、空港カウンターや店舗、正規販売店で購入します。通常は現地の電話番号が付きます。
- ローミング:いつもの回線を海外でそのまま使います。設定はほぼ不要ですが、料金と条件は契約中のキャリアが決めます。
比較表
| 項目 | 旅行用eSIM | 現地SIMカード | キャリアのローミング |
|---|---|---|---|
| 購入する場所とタイミング | オンライン、出発前 | 現地、到着後 | 購入不要、またはキャリアの海外プランに申し込み |
| 設定 | 出発前にWi-FiでQRコードかリンクから | カードを挿す、または店頭で設定 | 不要:ローミングをオンにするだけ |
| 現地の電話番号 | なし(データ専用) | 通常あり | なし、いつもの番号のまま |
| 銀行のSMS認証にいつもの番号 | 使える(元の回線を併用する場合) | スマホが2回線に対応している場合のみ | 使える |
| 現地での本人確認 | 現地ショップに行く必要なし | パスポートが必要なことが多い(下記参照) | なし |
現地SIMはパスポートを用意
アジアの多くの国では、携帯電話の契約者に本人確認や登録が義務づけられています。私たちが確認できた規定は次のとおりです。
- タイ:2026年5月16日から、国家放送通信委員会(NBTC)の告示により、外国人は原則としてパスポートで本人確認を行う必要があります。支店か正規販売店で本人が手続きし、1人あたり1社につき最大3枚までです。
- ベトナム:政令163/2024により、外国人はベトナムで有効なパスポート(ビザまたはビザ免除の滞在期間に基づく)か電子身分証アカウントで回線を登録します。
- 日本(訪日する家族や友人向けの参考):携帯電話不正利用防止法により、音声通話サービスの事業者は契約時に本人確認を行う義務があり、プリペイド回線も対象です。
ローミング:まずキャリアの条件を確認
ローミングは特別な準備なしで使えますが、海外での料金やデータ量の条件は契約中のキャリアが決めます。出発前に、旅行先が対象の海外向けプランがあるか、通常料金はどうなるかを、キャリアのアプリや会員ページで確認しておきましょう。
なお、EUの「roam like at home」は、EU加盟国と欧州経済領域(アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー)の中で国内料金のまま使える制度です。欧州委員会によると、それ以外の国は対象外で、タイ・韓国・ベトナムなどアジアでは適用されません。
どんなときにどれを選ぶか
現地SIMカードが向いているのは次のような場合です。
- 現地の電話番号が必要なとき(現地での通話、現地番号を求める予約やサービスなど)
- 旅行用プランの期間(国によっておよそ1〜30日)より長く滞在するとき
- スマホがeSIMに対応していない、またはSIMロックがかかっているとき
旅行先が契約プランに含まれている、データをほとんど使わない、短い乗り継ぎだけ、という場合はローミングで十分です。それ以外なら、データ専用eSIMで到着直後のショップの行列や請求額の心配を減らせます。
eSIMは出発前にWi-Fi環境でインストールし、削除しないでください。削除したプロファイルは再インストールできません。到着したらeSIM回線とそのデータローミングをオンにし、元の回線は銀行のSMSを受け取るためにオンのまま、ただし海外では元の回線のモバイルデータ通信をオフにして、キャリアの料金が発生しないようにしましょう。
銀行のSMS認証のためにいつもの番号を残す
デュアルSIMのスマホでは、モバイルデータ通信に使えるのは一度に1回線だけですが、両方の番号で電話とSMSを受けられます(AppleがiPhoneについて説明している仕組みです)。手順は次のとおりです。
- 対応確認:*#06#を入力し、「EID」が表示されればeSIM対応です。SIMロック解除済みである必要もあります(/compatibility 参照)。
- 自宅のWi-Fiで旅行用eSIMをインストールします。
- 到着後、eSIM回線をモバイルデータ通信用に選び、データローミングをオンにします。
- 元の回線は通話とSMS用にオンのまま、モバイルデータ通信とデータローミングをオフにします。
よくある質問
eSIMとSIMカードの違いは何ですか?
SIMカードはスマホに挿す物理的なカードで、eSIMはスマホに内蔵されたチップにプロファイルをダウンロードして使う方式です。旅行用eSIMはオンラインで買って出発前に設定でき、現地SIMカードは通常、到着後に現地で購入します。
タイでSIMカードを買うのにパスポートは必要ですか?
原則として必要です。2026年5月16日から、外国人は支店か正規販売店で本人がパスポートを使って本人確認を行う必要があり、1社につき最大3枚までに制限されています。
旅行用eSIMを使っても銀行のSMSは届きますか?
元の回線をeSIMと併用してオンにしておけば届きます。両方の番号でSMSを受信でき、インターネットにはデータ用に選んだ回線だけが使われます。元の回線のモバイルデータ通信はオフにし、海外での受信条件はキャリアに確認してください。
esimtaxiのeSIMに現地の電話番号は付きますか?
付きません。当社のプランはデータ専用で、現地番号、通常の通話・SMSはありません。インターネット経由の通話アプリやメッセージアプリは使えます。
ベトナムに3か月滞在します。eSIMと現地SIMのどちらがいいですか?
長期滞在やベトナムの番号が必要な場合は、現地SIMのほうが合うことが多いです。それでも着陸直後からネットを使うには旅行用eSIMが便利で、その間にパスポートを持って現地SIMを購入できます。
気が変わったら返金してもらえますか?
eSIMプロファイルをインストールする前であれば全額返金できます。インストール後は返金できません。